闘病記(仮)

はじめに

未確定だがコロナと思わしき症状(ただし、未受診未確定)で寝込んだので、ひとまず時系列で記録、適宜更新→ひとまず終了。

8/29(火)

午後から喉が腫れた感じになり、声ががらがらしてきたので、早退とひとまず翌日の年休を申請。おそらくコロナなんだろなと思いつつ、特に買い物もせず18:30頃帰宅。自室に隔離体制となる。
通常通っているクリニックの受付時間を確認すると、当日8:20からの予約のみとあり、念のため電話して確認すると、かかりつけの先生がいる場合は別途検討できるかもと言われ、診察券番号を伝えてみたが、毎月受診するような状況ではないため一般枠とのこと。この日の受診は見送り。簡易検査キットを買ってこなかったので呆れられた後、家族が駅のドラッグストアで唾液検査タイプの抗原検査キットを買ってくる。月曜に同じドラッグストアの前を通った時は在庫なしだったのに…。翌日受診できた場合は手元の結果の持参を求められるか現地で再検査だろうと思い、この日はひとまず放置して寝る。
38℃台の発熱を確認したため、夕食後、以前処方されたカロナール錠500×1錠を服用。食欲は普通。乾いた咳は少しあるが、鼻水等はなし。

8/30(水)

早朝4時ごろに目が覚める。おそらく解熱剤の効果がなくなったため。一応「空腹時を避ける」注意書きを守ることにし、追加の解熱剤は朝食後にすることに。
8:20、クリニックに電話。予想通り混みあっており、8:32に繋がるも、本日分の枠は満枠となったとのこと。近場の受診したことがないクリニックにもかけてみたが、いずれも満枠。この日の受診を諦める。まさか10分で埋まるのかと驚いたのだが、おそらくそれなりに感染が広がっているのだろう。また、ひょっとすると5類移行後の体制で一般枠は昔より減っているのかもしれない。おそらく受診し診断を確定するメリットは、ゾコーバの処方と思われるのだが、発症から時間が経つと効果が確認されないはずで、翌日8/31だとぎりぎりではなかろうか、などと考える。また、抗原検査キットで陽性が出たらみなしコロナでいいだろうと思い、使用するも、陰性。陽性で線が2本出るのを少し期待して待ち構えていたのだが、医者にかかれない以上、それ以上の判断をすることができず、かえって困ってしまった。
朝食後、カロナール錠500×1錠を服用。基本的にゴロゴロ過ごす。昼食時には36℃台から37℃台前半ぐらいになっていたので、比較的楽に過ごす。昼食は冷やし中華
16時頃、職場にメールし、コロナが確定しなかったので、ひとまず翌日の休みを連絡する。金曜は月初なので多少気がかりだったのだが、他の方で対応いただくことになり、週内のお休みが決まる。
夕方、ラジカセでTOKYO FMの「Skyrocket Company」を聴く。元々賑やかな番組なのだが、スペシャルウィークのようで殊更に元気。メッセージテーマの「うかれちゃってごめんな祭」というテーマも病身で聞くにはちょうどよかった。恋人と2人してコロナにかかり、仕事をせずにごろごろしたり、恋人と「お互いつらいね」とチャットしたりしてうかれている、という話があり、こういうところに出るくらいには流行っているのだなと思うなど。
9/3に予定していた飲み会メンバーにコロナ陽性者が出て、実は私も…と連絡し、会を延期することに。なお、今回の陽性者でない参加予定者も「こないだ初めて罹った」という。職場周りもぽつぽつ見るなと思っていたら、X(Twitter)でフォロー関係にある同僚もかかったらしいと知る。データ的にはお盆明けのピークを経て少し落ちてきたはずだけどと思いつつ、しかしタイミングはどうしようもないかと思いなおす。
夕食後、カロナール錠500×1錠を服用。終日食欲は普通で、症状は相変わらず熱と喉痛が主。夜には少し痰が出るようになった。

8/31(木)

目覚めたら8:20を少し過ぎたところで、昨日は割と症状も落ち着いていたし、もういいかとなって受診を諦める。朝食時に37℃台前半だったため、ひとまず解熱剤を飲まずに様子見。
熱が落ち着いているので、風呂に入って少しすっきり。NHK FMのクラシックカフェとか、ミュージックエクスプレス(ジャズフュージョンの回だった)を流すなどしたが、ラジオに疲れたので午後はあまり聞かなかった。昼食は珍しく病人食らしい雑炊on玉子。
昨日に増して痰が絡むので、喉が荒れて痛い。こんなこともあろうかと、月曜に買い置きを補充しておいた「龍角散ののどすっきり桔梗タブレット」や、「ヴィックスのど飴」でやり過ごしたりもしたが、地味に辛い。そうか、医者に行けば痰の切れが良くなる薬とかの処方はあったかもしれないなと思い至ったが、後の祭り。あと、現在の風邪外来で、そこまで面倒を見てくれるのかは不確かかもしれない。おやつにアイスクリームを少し食べ、少し収まった気がした。乳製品の膜、侮りがたし。
熱のせいもあるが、寝っ転がりすぎて腰が痛いので、椅子に座って体勢を変えたりする。日中は合間合間で本を読んでみたり(近々参加見込みの読書会の課題図書を眺めたり)してみたが、咳と痰に邪魔されてやや集中を阻害される。闘病記を記録するのも面白いかもなと思い、後でメモしてみることにする。
部屋のクーラーが効きすぎているのか、自分が熱があるからなのか、室温調整が難しく、空調の電源を付けたり消したりしていた。体温も36℃台から38℃台まで上がったり下がったりで、体温計の不調や計測制度の問題はあろうが、解熱剤を飲まずに過ごしていたこともあり、体温の恒常性がやや微妙だった。夕食前に38℃台が出たので、夜は解熱剤を飲むかと思って食後に測ったら37.0℃で、うーん、となった。迷ったが、また上がるような気がしたのでカロナール錠500×1錠を服用。結果的には寝るまで平熱で過ごせたので、少し楽になった。闘病記のようなメモを作ってみて、ブログを更新。

9/1(金)

おそらく解熱剤の効果が切れたのであろう時間に目覚め、その後うとうとする。起床時は37℃台前半が出るが、朝食後は36℃台に下がる。予感としては、今日もこの辺りを行ったり来たりなんだろう。朝食で桃を食べながら、桃の「喉越しの良さ」について思いを巡らす。
正午過ぎ、金曜だからとりあえずファンフラかと、Nack5を付ける。GINZA Top 20がTokyo Top 20になったのはわかっているのだが、いつの間にかコーナー自体がいなくなっており、代わりにファンフラ相談室という電話企画になっていて残念。ミッキーも昔はもうちょっと軽妙だったような気がするのだけれどな。9時間目のお題は「宿題」。投稿は相変わらずだし、合間合間のCMも安定感があった。天城越えが流れながら、「ラジカセで聞いたときの音圧(又は音色)」というのもそろそろ時代の音として捉えなおす必要があるのだろうかと思うなど。
相変わらず咳と痰はあるものの、のどの痛みはピークを過ぎたようで、咳込まなければひとまず落ち着いてきた。では原稿仕事など…と思うが、なかなか腰が重い。咳と微熱と倦怠感を避けつつというのが難儀。
日中にJBLBluetoothスピーカーを発掘してきたので、夕食後にSpotifyのMidnight Chillを流しながらちょっとだけ作業をして寝る。

9/2(土)

朝から平熱。相変わらず咳が続く。倦怠感はないが、疲れは残っているような感じで起き上がったり寝転がったりを繰り返す。微妙に片頭痛があるような感じで、Long covid的なものだったら嫌だなと思ったが、裸眼で画面を見ていた時の眼精疲労が片目側に負担を生じさせているのではないかとの説を思いついたので、眼鏡をかけて過ごしたら収まった。
読書会の課題図書を眺めたり、X(Twitter)で行けなかった(抽選落ちの)イベントの動向を確認したりする。
明日はもう少し動けそうだなと思うも、夜、咳のためになかなか寝付けなかった。

9/3(日)

残りの症状は咳だけ、という感じになった。夕方、思い出したかのように市販のせきどめ薬を掘り出してきてもらったので、そちらを飲んで様子見。確かに咳は減るが、咳を出したい気持ちが喉の奥に残っているような感じで止めている感じ。
少なくとも今日までに一区切りせねばと思っていた原稿仕事を1件片づける。表の集計データ、当初の公開データと、訂正版の正誤(多分誤字訂正のみ)について確認するのが面倒で、押せ押せになり、反面考察的なものは薄ーくなりつつ、日をまたぐ前にひとまず終了とする。翌日の出勤に備えて就寝。

最近聞いている音楽2023貝寄せ

概況

ある種のケアラーとしての「ワンオペ」の問題と、その支援の問題について考えたり、人に任せることと監督することのバランス感覚について考えながら、次に来るのは若い人かしらと思っていたら、そうではなくてちょっと意外だった。でもよく考えてみれば、この半年のパートナーもそうだったし、前の部署でも大先輩に不遜にもつっこんだりしていたので、誰が来ても今更ではある。職場のお茶会の当番で、お菓子の調達について、ドラッグストア・スーパー・菓子専門店(二木の菓子/おかしのまちおか等)の比較研究を3か月程して楽しんだ。そんなこんなで2年目。あるいは11年目。

Web 2.0の終わり(又は変節)というテーマで何となく引っかかった記事*1を、しばらくタブレットのブラウザに残して考えたりしていたら、Twitterがいよいよ岐路を迎えそうだ。非公開運用してきたFavologのバックアップを取ったりしながら、今はいない人々のかつてのツイートを思い起こしたりしていた。大丈夫だろうと言われてはいるものの、Togetterのバックアップを念のため取っておくかどうか迷っている。

大学時代の指導教官が退職で、イベントに集まった大学院時代のゼミの先輩方と久しぶりにお会いして、最近の話ができたのがとても嬉しかった。在学中に何の集まりだったか、「就職して、こんな会話ができる集まりの貴重さを感じる」という話を聞いたのをふと思い出した。その時は「まぁ目の前のことが第一の話題になるからだろうな」と思っていたのだけれど、どちらかと言えば「なんとなく目に入る世界が変わっていく(往々にして狭くなっていく)」ことの自覚という意味もあったのかもしれない。最近でも教育関係の文献についていろいろと目を配るようにはしていたけれど、見えていない世界が広いなと感じた。

長尾宗典さんの『帝国図書館』を発売日に買って帰ったら、ご献本いただき恐縮する。主要参考文献やあとがきに出てくる人々に時々にやっとしつつ、春の読書日和。

冬のお伴

冬の間のお伴は、Bialystocks(ビアリストックス)の楽曲群だった(Bialystocks - 差し色Bialystocks - Winter)。川谷絵音がこれから期待するバンドに挙げていたり*2、関ジャムの年間特集なんかでも取り上げられたらしい(当該回は見逃した)。映画監督も務める人の作品だけあって、MVもおしゃれ。あとは、First Love is Never Returned - シューズは脱がないでとか、DURDN - My Planなども聞いたのだけれど、そろそろ80s的なサウンドリバイバルもピークを越えただろうか。

テレビから

夜中にテレビをながら見(聞き)していて、サニーデイサービス - 海辺のレストラン*3がいいなと思った。あまり個人的には馴染みのないバンドだったのだけれど、サニーデイ・サービス - 風船讃歌のMVを見たりして、こういうバンドだったのかと思うなど。そういえば、年末の紅白ではmilet×Aimer×幾田りら - おもかげ (produced by Vaundy)*4が素晴らしかった。Aimerは残響散歌のような曲よりも、Aimer - 歌鳥風月のような美しい情景描写の曲を歌うイメージで、そちらの方が似合っているような気もするのだけれど、あの曲でアーティストとしての幅は広がったなと思った。ポケモンのアニメのリニューアルで、ロケット団もフェードアウトかと思いながら、ロケット団 - ロケット団よ永遠にを聴いていた。折しもコナン映画の季節で、林原めぐみの演技の振れ幅を感じるところ。

また、高橋幸宏坂本龍一をはじめ、ビックネームの訃報が相次いだ。浅学なので、高橋幸宏についてはYMO以外の活動をあまり存じ上げなかったのだけれど、「NHK MUSIC SPECIAL 高橋幸宏 創造の軌跡」で取り上げられた「YMO以外」の音楽活動の厚みが興味深く、しばらく取り上げられた曲を探しては聴いていた。高橋ユキヒロ - エラスティック・ダミーの古びなさや、原田知世高野寛を迎えたPupa - At Dawnの "When I think of you / Do you think of me?" という歌詞や、小山田圭吾らと共に結成されたバンドのMETAFIVE - Submirineが印象に残った。坂本龍一では、NEWS 23が冒頭でかつてのエンディング曲(坂本龍一 - put your hands up)を流していたのが印象的だった。今年になって出したアルバムの最後のトラック*5坂本龍一 - 20220304)で鳴る風鈴のような音は、自らのエンディングを暗示していたのだろうか。

設定だけ/からの歌

NHKがタローマンとかいうのをやりだしたなと、視界の端にだけ入れて注視しないようにしていたら、年末にやっていた「タローマンヒストリア」を偶々見てしまい、タローマン合唱団 - 爆発ダッ!タローマンをフル尺で聴かされてしまって、まんまとモキュメンタリーの世界に囚われてしまった。スマートフォンの機種変更をした関係で、Disney+を期間限定で見られるようになったので「ファイアボール」のシリーズに改めて嵌ってしまい、串田アキラ - おれが海賊(宇宙海賊キャプテン・レジナルド)*6などもよく聴いていた。スターウォーズ関係でも見るかと思っていたのに全く見ることができておらず、代わりに「お帽子、おベルト、おズボーン」*7みたいな呪文を唱えていた。
ところで、虚構新聞の4月1日の記事がモキュメンタリー映画監督のインタビュー*8で、また藤子・F・不二雄のSF短編が各所(全集刊行・ミュージアムの企画展・ドラマ化等)で改めてフューチャーされる昨今だけれど、一方で、フェイクと紙一重の、現実近似の設定を持つ創作作品を取り巻く厳しさをどう考えたものだろうか、とやや暗い気分にもなる。とはいえ、SF短編のドラマを見ながら、作品の古さを改めて感じるようにもなったのだけれど。

春のお伴

暖かくなるのが早かったからか、「あったかい蕎麦を食べた後にコーヒーでも行きませんか?」と誘い出される平賀さち枝 - 春の嵐や、大橋トリオ - long way home feat. Kenta Dedachiといったアコースティックなサウンドをよく聞いている。リュックと添い寝ごはん - 東京少女のような明るいバンドサウンドもよい。「あの夕日に…」と繰り返すのが印象的な下津光史 - 夕日*9も聞いてみたり。

RRR

映画「RRR」を観て、話題の「ナートゥ」よりも、個人的にはエンディングのEtthara Jendaの方が好みだった。インドの各地域の抵抗・独立運動家が出てくるのが面白いのだが、初見ではチャンドラ・ボース以外わからず、改めてリストを見てもマラーター王国のシヴァージーぐらいしかピンとこなかった。映画の劇伴全体としてはライト・モチーフをしっかりやっているように感じた。エンタメとしてとても良くできているけれど、しかしそうだからこそインド植民地時代の描き方とその意味についての懸念についての意見もなるほどとは思う。

ポップしなないで

ポップしなないでがメジャーデビューとなり、デビューアルバム「戦略的生存」 (ポップしなないで - メデューサポップしなないで - でいだら、とか)を聴いていた。ポしならしさの自己紹介と挑戦的な部分の合わさった楽曲が多いと思う。「挑戦的」という言葉で言えば、広瀬香美 - プレミアムワールドも印象に残った。

インストゥルメンタル、あるいは劇伴。

インストゥルメンタルではLAGHEADS - Playgroundを何度か聞いた。ジャズっぽい関連では映画「BLUE GIANT」が話題になっていたので、サントラからN.E.W.なんかを流し聞いたのだが、迫力の演奏なのだけれど、ちょっとちゃんと聴くのは疲れるかも…と思ってしまった。また、インストゥルメンタルではないのだけれど、路地 - 月と舟とか、Eric Gale - De Rabbit*10なんかも、そういったものとして楽しんだ。
阿部海太郎が音楽担当のドラマが続く。「らんまん」は、時々京都人になるなと思いつつ、「グレースの履歴」で新作を聴いたりしている。武田カオリのエンディング曲*11はどこかで公開されるだろうか。

<楽曲リンク集>

  • Bialystocks - 差し色

Bialystocks - 差し色【Music Video】 - YouTube

  • Bialystocks - Winter

Winter - YouTube

  • First Love is Never Returned - シューズは脱がないで

First Love is Never Returned『シューズは脱がないで』Lyric Video(JPN/EN sub) - YouTube

  • DURDN - My Plan

DURDN - My Plan (Live Version) - YouTube

海辺のレストラン - YouTube

サニーデイ・サービス - 風船讃歌 [Official Video] - YouTube

  • milet×Aimer×幾田りら - おもかげ (produced by Vaundy)

milet×Aimer×幾田りら - おもかげ (produced by Vaundy) / THE FIRST TAKE - YouTube

  • Aimer - 歌鳥風月

Aimer 『歌鳥風月』 (5月3日発売BEST ALBUM新録曲) - YouTube

ロケット団よ永遠に - song and lyrics by ロケット団 | Spotify

エラスティック・ダミー - YouTube

  • Pupa - At Dawn

At Dawn - YouTube

  • METAFIVE - Submirine

Submarine - song and lyrics by METAFIVE | Spotify

put your hands up (piano Version) - YouTube

20220304 - YouTube

  • タローマン合唱団 - 爆発ダッ!タローマン

爆発だッ!タローマン - song and lyrics by タローマン合唱団 | Spotify

  • 串田アキラ - おれが海賊(宇宙海賊キャプテン・レジナルド)

Space Pirate Captain Reginald - YouTube

春の嵐 - song and lyrics by Sachie Hiraga | Spotify

long way home feat. Kenta Dedachi - YouTube

  • リュックと添い寝ごはん - 東京少女

リュックと添い寝ごはん /東京少女 [Music Video] - YouTube

  • 下津光史 - 夕日

夕日 - YouTube

  • Etthara Jenda

Full Video: Etthara Jenda (Telugu) | RRR | NTR,Ram Charan,Alia,Ajay Devgn | Keeravaani |SS Rajamouli - YouTube

【MV】ポップしなないで「メデューサ」(Pop Never Dies - "Medusa") - YouTube

  • ポップしなないで - でいだら

でいだら - YouTube

広瀬香美 - プレミアムワールド (Official Video) - YouTube

  • LAGHEADS - Playground

Playground - YouTube

  • 路地 - 月と舟

路地「月と舟」@りんご音楽祭2017 - YouTube

*1:ソーシャルネットワークの黄昏、Web 2.0の振り返り、そして壊れたテック/コンテンツ文化のサイクル – WirelessWire News

*2:川谷絵音が振り返る2022年の音楽シーン | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

*3:NHK「これって攻めすぎ!?世界旅行」オープニング

*4:元々はSONYのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」のタイアップ企画だったんだろうか。

*5:「曲」と呼ぶのが適切なのかはよくわからない

*6:劇中で言及されるだけで登場しない「宇宙海賊キャプテン・レジナルド」のテーマソング

*7:ファイアボール ユーモラス 第3話「ハイペリオン交点」より

*8:「モキュメンタリーで人をハッピーに」 劇作家・後藤ひろひとさん

*9:下津光史は「踊ってばかりの国」というロックバンドの人らしい

*10:サンソンの「ウサギで棚からひとつかみ Part.2」(2/19)で紹介されていた

*11:武田カオリ on Twitter: "本日夜10時よりNHK BS プレミアムにて放送開始しますドラマ「グレースの履歴」のエンディングの歌を担当しました。 滝藤賢一さん、尾野真千子さんという間違いない布陣です。 是非! https://t.co/Ndwz2R7WUi" / Twitter

最近聞いている音楽2022雁渡し

概況

お使い係を半年やって、ふと、たまに「プリンシパル・エージェント問題」と唱えるような日常を過ごしている。中学でも高校でも大学でもmanagerという名の雑用係をやっていた気がするので、そういう意味ではずっと同じ仕事をしているのだ、とも思う。調べものの仕事もそれはそれで、ずっと本質的には同じことをやっている気でいるので、そう思うこと自分自身の安定性に寄与しているのかもしれない。半年間支えてくれた片腕がいなくなってしまったので、これからが正念場だろうか。

夏の終わり、関東に台風が近づく中で碓氷峠を越えたら、うざったかった湿度が一気にいなくなって、穏やかな青空が広がっていたのが印象的だった。

ポップしなないでが「みんなの歌」に出て驚いたりした*1。また、アニメエンディングに「気分上々↑↑」のカバーが採用されて*22000年代リバイバルが来るのかと思った。

曲をまとめていたら、テレビばっかり見ているような気がしてきた。また、妙にラテン系の曲を聴いているのを確認して、そうか夏だったのだなと思ったりした。

邦楽

  • ROTH BART BARON - 極彩 | I G L (S)

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つけっぱなしのテレビからたまたま流れてきた*3「君の物語を絶やすな絶やすな」という厳しい歌詞に、惹かれた。lyric videoの不思議な自動筆記が楽しい。

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「夏の間に聴けるだけ聴いてほしいやつ」*4とのことなのだが、あまりにも暑い日は「夏になっていく」のを回想するにはしんどいので、実は少し涼しくなってきてからの方がしっくりきたりもする。

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NHK「Dear にっぽん」のエンディングで印象的にかかる曲。あ、寺尾沙穂さんだ、となった。こちらは原曲だが、番組用に新たに歌詞を書き下ろしており、違った曲として楽しめる。

駆け上がる曲調で緊張感を高めながら歌っているのに、最後のところを少しジャズっぽくして軽やかな印象にしている。エンカレッジするなんちゃって。

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吉田拓郎のカバー。熊木杏里さんは今年20周年を迎えたらしい。

  • うめまつり - 北山杉

「京都人の密かな愉しみ blue 修業中」シリーズが2017年から5年をかけて終了した。番組の方はJUON(FUZZY CONTROL)のカバーなのだけど、そもそもこの曲がカバーだということを、あずまびととしては良く知らなかったのであった。

  • Lucky Kilimanjaro - 週休8日

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「休んで/Uh OK」という歌詞を聴いて、「私、休んでいいんだと思えた」という話をした曲。NHKの「ヒャダ×体育のワンルーム ミュージック」に熊木幸丸と大瀧真央が出演した際の、「金沢~」が入ったくだりとか、「リラックス要員」という言葉がなんとなく印象に残った。この記事をまとめながら、熊木さんと大瀧さんは7月にご結婚されたと知って、へー、となった。

作詞・作曲が髙城晶平(ceroのボーカル)、編曲が王舟なのだという。言われてみればそんな感じ。ドラマの方も面白かったけれど、阿佐ヶ谷姉妹がメロウに歌うとこんな感じなのかという意外性もあった。


以下、次点。

A Place In My Heart feat. moumoon / tricolor meets Koichi TABO - YouTube

  • レキシ - たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう

レキシ - 「たぶんMaybe明治 feat. あ、たぎれんたろう」Music Video - YouTube

  • Superfly - Voice

Superfly『Voice』Music Video - YouTube

  • eill - palette

eill | palette (Official Music Video) - YouTube

「忍たま乱太郎」放送30年記念スペシャルPV(これからも…ver.) - YouTube

洋楽

  • The Impressions - People Get Ready

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何で聞いたのかさっぱり思い出せない。1965年発表のR&Bの曲。1980年代のジェフ・ベック&ロッド・スチュワートによるカバーも有名らしく、日本でもハナレグミの2009年のカバー*5は一定の人気があるらしい。

  • Wings - Silly Love Songs

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「おげんさんのサブスク堂」(Part 1)で若き日の松重豊が、学校の友人から「ポールは最近はビートルズじゃなくてウィングスっていうグループで活動しているらしいぞ」と教えてもらって聞いたという曲。改めて聞いてみると、リズムセクションのコンガみたいな音が結構良いスパイスなのだなと思った。

  • Sylvie Vartan - Irrésistiblement(邦題:あなたのとりこ)

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NHK BSPでやっていた「世界サブカルチャー史 欲望の系譜 フランス興亡の60s」でヌーヴェルヴァーグの時代を取り上げていた時に、シルヴィ・バルタンの曲も何曲か取り上げられた。日本でもおなじみの曲だが、そういえばフランス語だったな、という程度の認識だったので、こういう番組で時代背景がわかると面白いなと感じた。ノリノリな有名曲なのでドライブで流したりして人と聞いても楽しいなと思った。

  • OTYKEN - STORM

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シベリアの原住民の音楽グループらしい。前段の厳粛な感じにシベリアを感じていると、中盤のノリの変化(軟化)についていけない。

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春に何かのテレビ番組*6で、庭師が桜にBGMを付けるならという題で、ジプシーキングスの「inspiration」*7を挙げていて、なるほど面白いかもと色々聴いていた。最終的に「マイ・ウェイ」でおなじみのこの曲に落ち着いた。

  • Gilberto Gil - De onde vem o baião

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ジルベルト・ジルは、カエターノ・ヴェローゾCaetano Veloso)トロピカリア(トロピカリズモ)というムーヴメントを牽引したブラジル音楽の大物。2000年代にはブラジルの文化大臣も務めたらしい。この曲は1991年の曲の模様。


Chris Montez - Call Me
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多分サンソンで聞いた曲*8。カフェか何かを思わせるガラスが鳴る音が夏の風鈴のようで心地よかった。

その他

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Fourplayの結成メンバーにして、アメリカのギタリスト、リー・リトナー(杏里と一時婚約していた人らしい)の比較的最近(2020年)の曲。

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1935年にアメリカのコール・ポーターCole Porter)が作ったスタンダード・ジャズのナンバーを、日本のラテン系バンドが1965年にカバーした曲。

最近聞いている音楽2022桜東風

動向

なんだか撤退戦を強いられているような、長い冬が終わったら、異動になった。四月の風は特に乱気流で、あっちこっち振り回されたりもしたのだが、中村佳穂が「いき延びるたび」と歌っているのを脳内でリフレインしながら、最近は誰彼に「ひとまずは生き延びるのが大事です」と繰り返していた。ようやく一息つけそうな見通しが見えてきたようだ。
病やら戦やら何やらの、現在進行形で続くダークサイドの雲をなんとかやり過ごすのか。深刻になりすぎず、一方で忘れず、どう付き合っていくのが我々にとって良いことなのか、考えたりしている。目の前の心地よいものや小さな幸せを大切にしつつ、社会とどう関わっていくか、というか。頭の中のオードリー・ヘップバーンが「Show me!」と歌っていても、はっきりしない言葉しか紡げないところがちょっと辛いけれど。

邦楽

  • ASOBOiSM - 明日はくる feat. 関口シンゴ

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「明日はくる」というテーマは、暗にネガティブな今日からポジティブな明日への転換に希望を見出すことが一般的ではないかと思うのだけれど*1、そこでは「転換」があることから直線的な時間軸が想定される。しかし、この曲は「ぐるぐる回る」円環的な時間軸が採用され、「良いことかも/悪いことことかも/わかんないけど」「とりあえず」くる明日を歌っている点に、今っぽい力みのなさを感じる。

  • 中村佳穂 - Hank

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仮歌作っていた時にスタジオの近くに阪急があったからという理由で仮タイトルをつけていたら、「糸の一束」という意味があると知ってそのまま曲名にしたという話を聞いた。本当かしら。でも、それは歌詞が言うような些細なことなのかもしれない。
「些細なことだよきっと/大事なことはねほんと/ここにいるのはねきっと/救われるためだよ」

  • 松木美定 - 実意の行進

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アウトロのピアノが良い。心のゆらぎや非一貫性のようなものを歌う例はいろいろあるけれど、行進という統率された語感のあるタイトルは不思議だなと思う。

  • Athos feat, tea - Higher, higher

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「グレートトラバース3 ~日本三百名山全山人力踏破~」が長い旅路を終え、番組で撮った映像でPVのような映像を流していたのが印象的だった。三百名山の中では、雪の鳥海山から日本海を望む風景が素晴らしかったので*2、冬山は難しいだろうけれど、一度行ってみたいなと思った。

youtu.be
近年の80'sシティポップリバイバルの中で注目された曲の一曲らしい(1981年発売)。


件のDJであるNight Tempoによるedit ver.もあるのだけれど、原曲の方が面白いかな。

open.spotify.com
この曲を根本さんの声で歌われるの、ちょっと反則なんじゃないかと思う。

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ちょうど最近だとサントリーの「ほろよい」CMで、kZmと佐藤千亜妃による「今夜はブギー・バック nice vocal×水星」と、池田智子とTENDREによる「水星×今夜はブギー・バック nice vocal」をやっており、tofubeatsの「水星 feat. オノマトペ大臣」のマッシュアップで「水星にでも旅に出ようか」と歌っている。そんなタイミングで聞くと「月でも目指そうか」という本曲は、少しスケールが小さく感じてしまうところもあるのだけれど、しかしなんだかこの曲調は、公転周期が一回りしてきたような感じもする。

洋楽

  • Prequell - Part V

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プリケル(Prequell)とは、フランスの指揮者トマ・ルーセル(Thomas Roussel)によるプロジェクト名、らしい。奏者が縦に並ぶこのライブバージョン(パリ五輪の前哨戦イベント?)は、音ズレをどうやって調整したのだろうかと思わせる(演奏大変そう)。カリンバみたいな金属音とドラムによる特徴的なリズムと、ストリングスのドラマチックなメロディが興味深い。

  • H6im - Seto kiil ja vinne kiil

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エストニアのバンド。セトゥという少数民族のグループらしい*3。言語はよくわからないんだけれども、「セトゥ語とロシア語」みたいな曲名なんだろうか。関係ないけれどGoogle翻訳にかけると「瀬戸」と訳されて、妙なミスマッチ感がある。

  • 李克勤 - 紅日

open.spotify.com
香港ポップス「四天王」の一人、李克勤(Hacken Lee)による大事MANブラザーズバンド「それが大事」のカバー。この広東語バージョンは1992年に発売され、TVドラマ主題歌になっていたらしい(中国でのカバーとしては、その後2005年に北京語バージョンも作られた)。ラストに向かってスピードアップしていくのが特徴なのだろうか。中国のインディーズゲーム「昭和米国物語」の主題歌が本家のそれだったのを機にいくつかのカバーを聞いてみて、この曲の広がり方や各地での受容のされ方を考えたりした。

  • Trio Mandili - Kikile

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ジョージアのフォークトリオ。同国の民族楽器であるパンドゥリについて調べていて見つけた。3人のハーモニーと自撮りの映像に映り込む町の人々の風景が楽しい。

  • Trio Mandili - Galoba (The Prayer)

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同グループがロシアのウクライナ侵攻の翌日に上げた曲。

その他

  • Raujika - Aiso Logic

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J-WAVEの「UR LIFESTYLE COLLEGE」のエンディングで吉岡里帆が今日のまとめを言う際のBGM曲、オルゴールみたいな良い曲だなと思っていたのだが、この曲のアレンジらしい。

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春の烈風の名を持つ曲なのに、曲調はやさしく、ほんの時折一陣の風が吹くような感じの曲。そういえば、異動前の最後の夜に、職場を出てすぐの交差点に来たところでふっと花風が吹いて、散り際の桜が雪のように舞い落ちてきて、何かの一区切りを祝われているような気がした。

*1:坂本九明日があるさ」、高橋優「明日はきっといい日になる」等

*2:関東から行きやすい甲信の山々からは基本的に海は見えないので、そういった物珍しさもある。

*3:H6im - Seto Folk

最近聞いている音楽2021波風・冬凪

動向

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い夏が過ぎ、なんだかんだでいつの間にか秋も終わり、「9月のことを覚えているかい」と歌うEarth Wind and Fireな気持ちでまとめている。
11月末は、中村佳穂が過去のライブ映像を無料オンライン配信する企画「きおくのきろく」を、ぽつぽつと聞いていた。細田守の映画は結局見ないで終わってしまったし、まぁそれでいいかと思っていたのだけれど、まさか紅白に出るとは。ライブのアレンジが独特で楽しいので、ライブ映像を見終わった後に配信音源に戻ると、なんだか少し物足りない。

邦楽

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作者のドトール愛から生まれた曲が、後に店内放送に採用された*1。秋口にとあるドトール店内で実際に聞いたが、店内音響とイヤホンとで聞こえ方が―特にビートが―違うように思った。アルバイトの店員たちが「最近、頻度上がってない?」「サブリミナル効果を狙って?」などと話していて、そちらの方が面白かった。「やなこと全部けすよ スワイプ」って歌詞が今っぽいのかもね、と思いつつ口ずさんでいて、気づけばもう師走になった。

  • ZARD - 君と今日の事を一生忘れない

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ZARDのサブスク解禁でいろいろと曲を聴いていて、ふとこの曲の複雑な構造と歌詞が懐かしくなって、何度かリピートした。アルバム「君とのDistance」は2005年9月7日発売だったらしく、そういえばと、その当時のこと―まだ駅にCDショップがあって、このアルバムが視聴デッキに入っていたころのこと―を、うっすらと思い出したりした。

  • ZARD - 遠い星を数えて

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ZARDのサブスク関係で、「ZARD BLEND II〜LEAF & SNOW〜」のシークレットトラックで聞いたこの曲は入っているんだろうかと思ったが、どうやら入っていないようだった。当然他のアルバム(上記SpotifyリンクはシングルのB面)に収録されているので聴けるのだけれど、「永遠〜君と僕との間に〜」(CMで使用されたショートバージョン)の後にあった「無音の数秒」は割と良い味があって、それに慣れているとないと少し寂しいかも、と思ったりした。

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爽やかな背景で「インターネットで喧嘩すんな」と言われる曲。

  • ポップしなないで - 支離滅裂に愛し愛されようじゃないか

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もろもろのストレスフルな毎日に、支離滅裂な素直さが、すっと入ってきた。
「ところで愛を誓いますか?」「はい勿論です!」
東京オリンピック開会式のピクトグラム映像を担当したほぼ同世代の作家による愉快なMV。

  • 加山雄三とザ・ヤンチャーズ - 座・ロンリーハーツ親父バンド

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数年ぶりに聞きたくなった。この曲を不定期的に聞きたくなるのは、なんだかさだまさしの術中にはまっているような気がするのだが。しかし、これ11年前(2010年)の曲になっちゃったか。

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杏里に提供した曲のセルフカバー。2016年の「S-mile ~40th Amii-versary~」のバージョンの円熟味が凄くて、全然別の映像を想起するような気がした。ついついバージョン違いを聞き比べてしまった。

洋楽

  • Airhead - Autumn

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Airheadは、ジェイムス・ブレイクの幼なじみ・ギタリストのロブ・マクアンドリュース(Rob McAndrews)の音楽名義、らしい*2。ボーカルはAndrea Balencyという人のよう。

  • Sam Ock - Know Better

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コーラスがやさしい。

その他

  • SAMBA TEMPERADO 2019 - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by fox capture plan (カワイヒデヒロ)

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ルパン3世の新シーズンが始まり、カリオストロ以来の緑ジャンパーだとか、ついに次元大介が声変わりするとか言われる中、大野雄二の過去の曲をいろいろと聞いていた。特にSAMBA TEMPERADOはライブ版も含めていくつか聞いた。

  • Papik & Alfredo Bochicchio - Samba Pa Ti

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サンタナが1970年に発表したインストゥルメンタル曲のPapikらによるカバー。邦題は「君に捧げるサンバ」。

  • Woodkid - Prologue

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東京オリンピックパラリンピックの各閉会式で流されたパリ大会の予告ムービーで印象的だった曲。コーラスの若い声が「若い者の励みになる」大会の演出っぽいなと思う。同時中継でパリの街に飛行機雲を流す際の現地のイベント会場のステージ映像を誰かが上げているのを見ると、ちょうどいいタイミングで、スケートボードか何かの子が腕組みをしてポーズを決めており、なんとなくそんなイメージが付いた。
東京大会では、佐藤直紀さんの表彰式の曲や、蓮沼圭太:作詞・作曲、坂本美雨:歌の「いきる」も良かった。

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「おかえりモネ」が終わってしまって、朝なんとなく聞いていた劇伴曲が聞けなくなってちょっと残念…と思っていたらサウンドトラックが第8集まで公開されて嬉しかった。アン・サリーさんの声(特にハミング)や坂本美雨さんの声は、夏の朝ドラもいいけれど、冬の青空の中で聞き直すのも乙かなと思っている。

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NHK教育の「クラシックTV」のYoutuber特集で最近のインストゥルメンタル系のYoutuberや、この曲を含むいろいろについて取り上げていて、面白かった。また、別のタイミングで、この曲について話をしていて「クラシックの体をしたダンスミュージックだ」という旨の感想を聞いたのが印象的だった。

最近聞いている音楽2021夏至夜風・白南風

動向

原稿仕事のお伴とか、ドラマの劇伴(ただし見ているとは限らない)とか、外国のネオトラッドなやつとか。直近では「ずっと真夜中でいいのに。」の「あいつら全員同窓会」がCMで流れてきて、CM映えする曲だなと思ってちょっと気になり始めたけれど、まだ挙げるほどではないかな。

そういえば、毎度この記事書くと「邦楽-洋楽-その他」の境界線がよくわからなくなるのだけれど、今回はひとまずアーティストの所属地域と歌詞の有無で分けている。そうするとどこからが歌詞だろうか、という話になるけれど…。

6月は窓を網戸にしていると良い風が入ってきたのだが、梅雨明けで一気に湿度が上がったな。

邦楽

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「おかえりモネ」(NHK)主題歌。ドラマ本編も楽しく見ているのだけれど「おはよう 僕は昨日からやってきたよ」という声を出勤前に聴いて家を出ると、とても「健康的」な感じ。一方で、「水たまり」の視点*1を配置してバランスを取る辺りがBUMP OF CHICKENだなと思う。そういえば、先日(7/17)の土スタで、斉田季実治さんが「天気予報で『良い天気』というフレーズは使わない(人によって「良い天気」の意味が違うので)」という話をしていた。

  • STUTS & 松たか子 with 3exes - Presence (※I-V, remix)

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「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジテレビ)主題歌。ドラマの方は、繁忙でほとんど見れなかったのだけれど、相変わらず松たか子の出るドラマは主題歌が楽しい。いくつもバージョンがあってどれも良いけれど、個人的にはVが好みかな。

  • 坂東祐大 - All The Same feat.Gretchen Parlato,BIGYUKI

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「大豆田とわ子と三人の元夫」劇中歌。前述のとおりドラマ本編はほとんど見れなかったので、この曲が流れている場面の印象もないのだけれど、とても良い曲だよね、と思う。

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ばかうけ」のような鳥のMVと木琴の音。春先は朝これを聞きながら歩いていて、とても心地良かった。

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「珈琲いかがでしょう」(テレ東)のオープニング曲で、こちらはドラマも見た。7歳の長男の作る「ストーリー」を発案として作られた曲。MVの画面上に現れる解釈が、良くも悪くも「小沢健二らしい」なぁと思いつつも、ちょっと面白い。

  • 中村佳穂 - アイミル

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去年の配信ライブで披露されていた曲の音源化。何かを知って世界を広げていくことの応援歌。しかし、中村佳穂さん1992年生まれでまだ20代なのか。

子どもから見たら、29歳ってめちゃくちゃ大人じゃないですか。そういう子たちに私が何をおすすめするかなと考えた。それで、「君が知ったことがすべての世界の幅を広げる」ってことだなと思ったんですよね。そういう曲が好きだなって、前向きな気持ちで書きはじめました。

中村佳穂が語る『竜とそばかすの姫』 シェアされ伝播する歌の姿 - インタビュー : CINRA.NET

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DEZOLVEの演奏を聴いて、え、今の時代にこんなフュージョン? と感心してしまった。フィロソフィーのダンスのメジャーデビュー曲らしく、グループとメンバー自己紹介的な歌詞を前山田健一がよくまとめているなぁという感想。4人のバラバラさとバランスが面白いグループ。

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上記曲で興味を持ってフィロソフィーのダンスの曲を何曲か漁っていたのだけれど、着想が面白い曲だなという印象。原曲よりも最近のアコースティックバージョンのライブ版の方が好みかな。

  • フレンズ - 急上昇あたしの人生

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「取り立て屋ハニーズ」(ひかりTV)主題歌、とのことだが、特に見てはいない。妙に聞きなおしてしまうのはなんでだろうと思っている。

  • CAPSULE - ひかりのディスコ

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CAPSULEがまた戻ってきた!

[びじゅチューン!] お互い擬態 | NHK
大分は石仏の有名なのがいくつもあって、前に臼杵石仏は見に行ったのだけれど、また機会を見つけて熊野磨崖仏も見に行きたい。

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オフィスで一人踊る姿に、Fatboy SlimのWeapon Of Choice*2とか、サラリーマンNEOのオープニングで踊る宝田明Fatboy Slimのパロディ)のことを思い出した。

  • ポップしなないで - ミラーボールはいらない

何故だか5月の一時期、脳内ループしていた。元々はポップしなないでがYoutuberのあさぎーにょさんに楽曲提供した?曲*3のセルフカバーで、両方とも聞いてはいたのだけれど、脳内ループしていたのは明らかにポップしなないでバージョンだった。

Spotify大貫妙子のページを見たらトップに出てくるのがこの曲で、へぇ、となった。

  • Nakamura Emi - 1の次は

ドラマParavi『にぶんのいち夫婦』のエンディングテーマらしい(見ていない)。

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同名のアニメ映画の主題歌らしいのだけれど、never young beachっぽい。ただ、このグループが「日本のシティ・ポップという文脈」なのかどうかはちょっとよくわからない。

ネバヤンはプロデューサーからの提案でした。大貫さんと彼らの曲が並ぶことで、日本のシティ・ポップという文脈が映画に生まれる。そういう流れを大切にしたいと思ったんです。

映画「サイダーのように言葉が湧き上がる」大貫妙子やネバヤンに彩られた青春作をイシグロキョウヘイが語る | Mikiki

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YMCKとのコラボピコピコサウンドなんだけど、CHAIの声と相性が良いように感じた。

  • ユカリサ - ロックンロール

ピアノとハープでロックンロールというタイトルのスローな曲だなぁと思っていたら、くるりのカバーらしい(それはそれで納得した)。原曲も聞いてみたけれど、こっちから入っちゃうと何か変な感じ。

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洋楽

  • Yung Bae - Must Be Love

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ヴェイパーウェイヴとかフューチャーファンクとか呼ばれているエリア(両者の違いはよくわからない)の代表的なアーティストの一人らしい。シティポップ再評価の文脈で出てきたりもするけれど、当然80's洋楽だってリサンプリングするわけで、この曲みたいなリズムは時々聞きたくなる。

  • Trad.Attack! - Sõit / Ride

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エストニアのバンド。トルピル*4と呼ばれるエストニアバグパイプが印象的。この曲の歌詞は子どもが遊ぶ時の唱え歌(日本だと「どれにしようかな天の神様のいうとおり…」が近いだろうか?)が元らしい。

  • TRAD.ATTACK! - LELL´O

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セトマー(Setomaa)と呼ばれる南エストニアとロシアにまたがる地域に住む人々(Seto)の童謡を原曲とするらしい。セトの人々の歌は2009年に無形文化遺産登録(Seto Leelo, Seto polyphonic singing tradition - intangible heritage - Culture Sector - UNESCO)されている。


なお、今回あえて挙げないけど、TRAD.ATTACK!の「Pass-pass」という曲*5の一節(原語: patta tagasi)が「バッターたかし」と言っているように聞こえてしょうがない。

その他

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4月ごろ、友人たちと話していて、ふと任天堂の「スーパードンキーコング」シリーズの話になったので、普段ならサウンドトラックを聞き直すところなのだけれど、今回は気が向いてアレンジバージョンをいくつか渉猟してみた。Jazztickはチリのフュージョンジャズバンドのようで、個人的にちょうどいいなと感じる範囲でアレンジしているように感じた。Gang-Plank Galleonは、シリーズ1作目のラスボス曲で、前半ののどかな感じから後段の盛り上がりまで、1曲でいろんな面が楽しめるので、もしシリーズを通して1曲選べと言われれば、まずこれを選びたい。

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同じ曲の本家(原作者)によるライブアレンジ。原曲に比べてメリハリを出した感じ。

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シリーズ2作目の船のステージ等で用いられる曲。今回アレンジバージョンを聞き直した中で、この曲をアコースティック風にやるとこんなに良かったのかと再評価した。

  • Wintergatan - Marble Machine (music instrument using 2000 marbles)

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関ジャムか何かで紹介されていた手動演奏楽器。見て聴いて楽しい。

  • 王舟 - Disco A

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最近聞いている音楽2021雪風・春風

動向

冬には1泊2日の抜歯手術を受けたり、年末に(流行の感染症ではなく)寝込んだりもしたけれど、とはいえ、元気にのんびり過ごすようにしている。
震災から10年で、Maia Hirasawaの「Boom!」を聞き直した。様々なままならなさと付き合いつつ、また春を迎えた。
ところで、半年も書かないと自己の同一性に揺らぎが生じるような気がする。何故この曲聴いてたんだっけなどと思う曲もいくつかあった。

邦楽

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だが、キセルのアレンジによって前向きに進んでいく楽曲と、〈僕らは出会いそしてまた別れる〉〈日々生まれてゆく新しい愛の歌が/あなたにも聞こえますように〉という歌詞を聴いていると、誰もが経験する出会いと別れ、ふとした時に「あの人元気かな」と思い返すような何気ない感情を切り取った、普遍的な楽曲にも聴こえてくるから不思議だ。

寺尾紗穂『北へ向かう』はなぜ聴く者の心を動かすのか? 情景を通して歌われる「生命の愛おしさ」について - Real Sound|リアルサウンド

寺尾紗穂さんの曲は真冬のストックホルムで「たよりないもののために」を聴いていた個人的経験があって冬の季語のような感じがするのだけれど、実際に冬の夜に入院中の病院のベットの上でこの曲を聴いているのは、とても風情があった。春近づきてぬるくゆるびもていくと、ちょっと合わないのかもと思っていたのだけれど、実際には3月リリースのアルバムの曲であるのもわかる感じに、また少し違う風に聞こえた。6月の台風が来る頃に聞いたらどうなるんだろうか。そして今年は何度、北に向かうことができるんだろうか。

  • Nulbarich - TOKYO

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JQ(Vo)がNulbarich結成以前に葛藤の中で生きる自分自身に向け書いた楽曲。今まで音源化されておらず、バンドの最初期以来長らくライブで披露されていなかったことからファンの間では幻の楽曲とされていた。JQは現在のコロナ禍で感じている戸惑いや不安を当時の気持ちと重ね合わせ、リアレンジを施し楽曲を完成させた。

Nulbarichが幻の楽曲「TOKYO」配信、バンド結成以前の葛藤と今の不安を重ね合わせて音源化(コメントあり) - 音楽ナタリー

という来歴の曲であるが、JQの「Tokyoやニューヨークみたいに、目的があって人が地方や世界から集まる場所で生きてると、日々自分との葛藤が必要。そんな心情を書き下ろした曲です。」というコメントのとおり、アソシエーションとかゲゼルシャフトとか、そういうタームの中で生きることについて想起させつつ、でもそういう社会の中での「どっちでもいいかぁ」という言葉の力に希望を感じる。
年末に新日本風土記で「東京紅白歌合戦」というスペシャル版をやっていて、「東京」と名の付く(あるいは題材とする)歌の変遷や、歌から見える東京の断片の違いがとても面白かった。ちょうど朝倉さやさんが「新・東京」を出したりもしていて、これも良い曲なのだけれども、そんなタイミングで年が明けてNulbarichのこの曲がやってきたというタイミングの妙もあったりする。
東京の郊外に生まれ育つと、こういう曲で歌われる「東京」には郊外は含まれてないよね、と思ったりもするのだけれども。

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「どうにもとまらない」はそれこそいろんな人がカバーしており、代表的なところでは米米CLUBジェームス小野田氏が楽しそうに歌っているのが好きなのだけれども、Klang Rulerのアレンジと新しい学校のリーダーズのSUZUKAさんの歌い出しで、ちょっと新しい側面を見たような気がした。

  • 折坂悠太 - 旋毛からつま先

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こういうわちゃわちゃした曲はのんびりできて良いよね。ワン・ツー

【NHK紅白】星野源『うちで踊ろう(大晦日)』フル・バージョン - YouTube
1番を先出しした上で、ちょっと経ってから2番以降でおっと思わせるのは星野源お得意の技と言って良いと思うけれど、そこでちゃんと時代を掴んで星野源として何を言うかを考えているように見えるのは凄いなと思う。

  • odol - 歩む日々に

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時世に合った暖かい曲だなぁと思ったら、森永乳業のコーポレートムービーで流れてきて納得した。

もし隣にいても遠く離れても同じに
優しい眼差しであなたはあなたのまま

やさしい歌だし、離れ離れでも共にいるということを考えさせてくれる気がするのだけれど、しかし「あなた」はどこにいるのだろうか、という点で小坂明子感がある。

なかにし礼の訃報の後にいろいろと出てくる中で、ホテル・カリフォルニアの日本語カバー(なかにし礼訳詞)があったのを知った。原曲の不穏な部分が曲調に残りつつ、訳詞の方は少し退廃的な明るさがあって、ちょっと面白い。

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BUMP OF CHICKENがバンド結成25周年だそうで、一瞬「えっ」となった。「天体観測」が2001年なので、それから数えても20年と聞くと感慨深い。バンドとしてはこの1年いろいろあったけれども、曲調としてはずっと一本芯を通しているような気もして。BUMP OF CHICKENは「おかえりモネ」のオープニングにも決まったそうだから、しばらくはお近づきになるんだろうな。

  • kiki vivi lily - 80denier

kiki vivi lily - 80denier (Official Audio) - YouTube

  • BEYOOOOONDS - こんなハズジャナカッター!

BEYOOOOONDS『こんなハズジャナカッター!』(BEYOOOOONDS[This is not how I pictured myself.])(Promotion Edit) - YouTube

洋楽

  • Clean Bandit - Higher (feat. GRACEY and iann dior) [Official Acoustic Video]

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オリジナルよりもアコースティックバージョンの方が好みなアレンジな気がする。

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「京都人の密かな愉しみ Blue修業中 燃える秋」で使われていたのだけれども、良い曲だね。

  • Jacob Collier - All I Need (with Mahalia & Ty Dolla $ign)

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確か「おげんさんといっしょ」で紹介されていた曲なのだけれど、コーラスの入り方と曲の展開の仕方が、こう広がっていくのかと思わせられる。

  • Hozier - Almost (Sweet Music)

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アイルランド出身のシンガーソングライターらしい。ジャズのナンバー等が散りばめられた歌詞はちょっと難解。タップダンスは楽しそう。

  • Crazy Frog - Axel F

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よく聞く曲だけどこういう出自の曲(ドイツの着メロ会社のコマーシャルソング)だったのかと初めて認識した。カエル。

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踊るウェイター。