最近聞いている音楽2020青嵐

動向

日々流れるいろんなことに踊らされている。奮い立ったり、落ち込んだり、わからんわーとなったりしながら聞いている曲が結構ダンスソングで、踊らされている感。

邦楽

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「この世は仕組まれていた!誰かに!/さまよう人々を怪しい電波で集めた/全く気がつかないような手口で永遠に踊らされていた!」という歌詞のおかしみが一番に来るけれど、実際に「踊らされている」アバター、あるいは自身の演出によって「踊っている/踊らされている」tofubeats氏ご本人のMV、自身の過去のMV(元はフリー素材らしい)から再登場する踊る人々なんかを見ながら聞くと、何重にも面白い。そして、日々のニュースに振り回される私たち自身をめぐる昨今の状況を鑑みるに、非常にタイムリーな曲だなと思った。4月は心が沈んだり視野が狭まっているなと感じるときは、何となくこれを聞いて脳内で変な動きのダンスをすることで、ちょっと落ち着きを取り戻せた感じがある。

  • ポップしなないで - 救われ升

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イントロのすぐ後から繰り返すキーボードの和音のコードが好きでついつい聞いてしまう。「言ってることは一見支離滅裂ですが、聴いた人それぞれの解釈で、この曲に救われることがあれば嬉しいです」*1とあるけど、私にとっては多分このコード進行がそれの一つなんだろうな。

  • さよならポニーテール - 放課後てれぽ~と

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360度撮影をしている実写MVで、何度も見返す楽しさがあるのだけど、アーティスト本人とかではないらしい。最近は映像に顔を出さないアーティストが目立つようになった気がするのだけれど、もうボカロが登場して10年以上になるし、まぁ気のせいかもしれない。サビのあたりのハモリ?がちょっと引っかかるけど、しかしちょっと楽しい。

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思い出野郎Aチームによる音楽業界への支援キャンペーン「ソウルピクニック・ファンディング」のための曲(のDemo版)。「俺たちは耐えるためにこの街にいるんじゃない/絶えず鳴り続ける音楽で踊るためにここにいるんだ」「仕組まれた分断よりも早く届けるラブソング」といった歌詞がアツいなと思う。

  • Blanc Bunny Bandit - 新世界ライオット

コナミの「バンめし♪」プロジェクトの曲らしいが、やぎぬまかな(元・カラスは真っ白)さんの楽曲提供シリーズだと聞いて興味を持って聴いてみた。最新作『共鳴性白染自由主義』の中ではこれが良いかなと思った。やぎぬまかなさんの疾走感のある曲は結構好き。

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4月30日のTOKYO FM「Skyrocket Company」をなんとなく聞いていて、当日のゲストの紹介とともに曲が流れてきて、とても、夕日が沈んでいきそうな時間のラジオに映える曲だなと思った。はっとり(Vo, G)のコメントにある「絶望の淵だとしても、 救いの歌をたまたま僕の方が一曲多く知っていたことで殺してやれた孤独がある。」という言葉が良い。

今年でデビュー35周年らしい。「シーズン2」「チャプター2」の声の押し出し方に渡辺美里のパワーを感じる。フェスに出るはずだった「さっぱりわかってない怒髪天とわかり始めたMy Revolutions(奥野真哉フジイケンジ渡辺美里)」というグループ名もなんか面白い。

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連休中に、なぜかEL DORADOの聞き比べをしてしまった日があった。今回聞き比べられた範囲ではこの時のアレンジである「悪魔 NATIVITY」(D.C.11(2009))のものが好みなのだけれど、「地獄より愛をこめて」(B.D.13(1986))の時のキーの高さは凄いなと思う。あわせて、聖飢魔Ⅱの過去のライブのトーク部分を聞いていたのだけれど、黒ミサにおける、(当該バンドにおけるお約束の)コールアンドレスポンスで、「諸君、この期に及んでも我々のミサに馴染んでいないものがいる、そんなやつをどうしたらいい」「殺せ!」という部分が収録されているのを聞きながら、田野大輔『ファシズムの教室』(大月書店, 2020)のことを想起したりしていた。まだ読めてないけど。こちらも今年35周年。

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春っぽい明るい曲だなと思ったら、去年の曲だった。よく知らないグループだったのだけど、結構活動歴があるらしい。「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)のジングルとして使われていたらしいのだけど、それではなく別のラジオで聞いたのが最初だったかしら。ガリレオならフランスじゃなくてイタリアで収録すべきだったのではと思わなくもない。

  • City Your City & Frasco - Micro Summer

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不思議な歌詞のテクノポップ。途中でサックスも入っちゃってまぁなんかそれっぽい。

洋楽

  • Donnie Trumpet & the Social Experiment - Sunday Candy

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Chance the Rapperと彼のバンドによる「おばあちゃんの思い出」。キーボードの丸い音がやさしい。

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2018年のアルバムからの曲が、唐突に lyric video になって出てきた。日々深刻化するかの国の状況や、あるいは世界の状況を踏まえて聞くと、喪失と後悔の詩から見えてくる風景も変わってくるなと思う。でも、チャーチズの曲は、こういう歌詞でもどこかに希望が残るような気がしている。

  • Con Funk Shun - Too Tight

邦題「タイトなあの娘」。数日前の「ラジオマンジャック」(NHK-FM)で、(多分)赤坂泰彦さんが、ひたすら「きついの~」と言った後、これが流れてきて笑ってしまった。普段あんまり聞いてる番組でもなかったので、時東ぁみさんの声を久々に聞いた気がする。

  • Lauv - I Like Me Better

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Lauvの歌とストリングスとのバランス良いよなと思うなど。

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イントロがいわゆる「ヒゲダンス」のネタ元になった曲。山下達郎のサンデーソングブックで流れていて、なんとなく何度か聞いていた。個人的には、志村けんさんに特段何の思い出もなく、彼らの国民的コント番組もほぼほぼ見てきておらず、SNSを流れていく「自分の人生にいかに影響を与えたか」的なコメントに、なんだか距離を感じてしまった。ただ一つ、小学校6年生の時に、とある先生が「プライドを持つ」というテーマで話しているときに「テレビ局を見学に行ったときに志村けんさんとすれ違ったのだけど、彼はバカ殿のようではなく、ちゃんとした服を着て、胸を張って堂々と歩いていました」というエピソードを披露されていたのを何故かよく覚えている。

その他

  • BBC News Intro

これまた連休中に、延々と世界の報道機関のイントロを聞き比べた日があって、やっぱりBBCが好きだなと思った。映像としても、BBCのオープニングは報道機関としての制作過程を追ったイメージになっているのが良いと思う。そういえば、アメリカのNBCのテーマソングはジョン・ウィリアムス作らしいという話を見て聞いてみたら、非常にそれっぽい感じであった。